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何様
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どんな
ふりがな文庫
“
何様
(
どんな
)” の例文
旧字:
何樣
それで、其兵士の顔には、他の人への羞しい様な色が溢れて、妹さんを見据えてお居での眼は、
何様
(
どんな
)
に迷惑そうに見られたでしょう。
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
政「長さん、珍しく今夜は御機嫌だねえ…お前さんの居る所が知れないと云って、お
父
(
とっ
)
さんや
皆
(
みんな
)
が
何様
(
どんな
)
に心配をしていたか知れないよ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ほツほ、何を長二、言ふだよ、
斯様
(
こんな
)
老人
(
としより
)
をお前、
弄
(
なぶ
)
るものぢや無いよ、其れよりも、まア、
何様
(
どんな
)
婦人
(
ひと
)
だか、
何故
(
なぜ
)
連れて来ては呉れないのだ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
こう思い決めると、
何様
(
どんな
)
困難があっても、吹雪を
冒
(
おか
)
して外を歩いて見たい好奇心が矢の如く心を駆った。早速深く編み上げた
藁靴
(
わらぐつ
)
を
穿
(
は
)
いて、雪で吹き閉された戸を開けて外へ出た。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『決して後の事心配しなさるでねえよ。私
何様
(
どんな
)
思いをしても、阿母や此児に
餓
(
ひも
)
じい目を見せる事でねえから、安心して行きなさるが可えよ。』
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
▼ もっと見る
新「伊之さん、そんな当こすりを云うもんじゃありませんよ、花魁もこの事に付いては
何様
(
どんな
)
に心配しているか知れないんでほんとに可愛そうだわ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
能
(
よ
)
く言うて下ださいました梅子さん」と銀子は嬉しげに「今度は
私
(
わたし
)
が先年の御恩返しに
何様
(
どんな
)
奔走でも致しますよ——梅子さん、ツイ、御名を知らして下ださいな」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
障子の目は暗く紙は赤ちゃけているが、道具というものはこの長火鉢の外に何もなかった。私は終日外に出て家にいることが稀だから、
何様
(
どんな
)
ものを食べているか食事するのを見たことがない。
老婆
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『……兄さん、
何様
(
どんな
)
事があったッて、死んじゃいやですよ。お国には、』と、また泣饒舌をなさる声が聞えたのです。
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
由「これは
御新造
(
ごしんぞ
)
さん……これはどうも村上の
御新造
(
ごしんぞう
)
さん、此処でお茶を売って居らっしゃるとは
何様
(
どんな
)
探報者
(
たんぽうしゃ
)
でも気が付きません……どうしてまア」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼等は、日本国中、
何様
(
どんな
)
小さな村でも見舞わずに通り過ぎることがなかった。今年、或家に黄色な薬袋を
置
(
おい
)
て去ると、来年、忘れずにその家を見舞って、古いのを新しいのと取り換えて行った。
僧
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私も
何様
(
どんな
)
に心苦しいか知れないのですけれど——
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
母「あれやまア、どうも不思議なこんだ、殺された処へ通り掛って脇差い拾ったって、其の斬った奴は
何様
(
どんな
)
奴だかね」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何様
(
どんな
)
暮しをしているものだろうと考えながら過ぎたものもあろう。
僧
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あれを
還俗
(
げんぞく
)
させて島田に
結
(
ゆわ
)
せたなら
何様
(
どんな
)
であろう、なんかと碌でもない考えを起すものなどもござりました。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何様
(
どんな
)
形なのだ。」と聞くと
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
早「
何様
(
どんな
)
たって、丹誠して心のたけを書いただが、あんたの袂に書いたものが有ったんべい」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
なに
)
もねえ、え、おい、本当に己はお
前
(
めえ
)
のために、
何様
(
どんな
)
にか
面皮
(
めんぴ
)
を欠いたか知れやアしねえ、折角己が親切に世話アしてやった結構なお
店
(
たな
)
を、お嬢さんゆえにしくじって仕まい
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其処
(
そこ
)
は
江戸子
(
えどこ
)
だからのう、兄弟分の固めを仕なければならねえが、おいお
前
(
めえ
)
田舎は堅えから、己の弟分だと云えば、
何様
(
どんな
)
間違
(
まちげえ
)
が有ったってもお前他人にけじめを食う
気遣
(
きづけえ
)
ねえ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
ど
)
うも私共の母なども
然
(
そ
)
う云っておりますよ、お師匠さんがあんな御病気になるのも、やっぱり新吉さん故だから、新吉さんも仕方がない、
何様
(
どんな
)
にも看病しなければならないが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何様
(
どんな
)
にも
何
(
なん
)
にも
娘子
(
あまっこ
)
が声をあげて泣いてるだよ、あんた
余
(
あんま
)
り泣きなすって身体へ
障
(
さわ
)
るとなんねえから、泣かねえが
宜
(
よ
)
うがんすよ、諦めねえば仕様がねえと云うと、
私
(
わし
)
は
彼
(
あれ
)
に死なれると
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに
就
(
つい
)
て
父
(
ちゃん
)
に相談
打
(
ぶ
)
とうと思っていたが、
私
(
わし
)
だって今年二十五に成るで、
何日
(
いつ
)
まで
早四郎
(
はやしろう
)
独身
(
ひとり
)
で居ては宜くねえ
何様
(
どんな
)
者でも
破鍋
(
われなべ
)
に
綴葢
(
とじぶた
)
というから、早く女房を持てと友達が云ってくれるだ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴方にお目に懸りたいと云って
姉
(
あね
)
さんも
何様
(
どんな
)
に待っておいでなすったか知れません、貴方が家出をなさいましても屋敷に
居
(
お
)
られぬ事はございませんが、お
母
(
っか
)
さんは心配して三年目に
亡
(
なく
)
なりまして
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見渡
(
みわた
)
すに
現今
(
いま
)
の世界は
交際流行
(
かうさいばやり
)
で、
何
(
ど
)
うも
此
(
この
)
世辞
(
せじ
)
は
要
(
い
)
らぬ事だと
云
(
い
)
ふけれど、
是
(
これ
)
も言葉の愛で
何
(
ど
)
うしても無ければならぬものだ、
世辞
(
せじ
)
に
疎
(
うと
)
い
性来
(
せいらい
)
の者は、
何様
(
どんな
)
に不自由を感じて
居
(
ゐ
)
るかも知れぬから
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事