“其麼(どんな)” の例文
那(あ)の流(なが)れは其麼(どんな)病(やまひ)にでもよく利(き)きます、私(わたし)が苦労(くらう)をいたしまして骨(ほね)と皮(かは)ばかりに体(からだ)が朽(か)れましても半日(はんにち)彼処(あすこ)につかつて居(を)りますと、水々(みづ/\)しくなるのでございますよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
で、何處までも末頼母しい情人の樣に、態度をくづさず女の傍に密接(くつつ)いて歩きながら滿心の得意が、それだけで足らず、些(ちよつ)と流盻(ながしめ)を使つて洋裝の二人連を見た。其麼(どんな)顏をしてけつかるだらうと思つて。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)