“半日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんにち79.2%
ひなか8.3%
ひんなか4.2%
はんじつ4.2%
はんび4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綾羅錦繍りょうらきんしゅう触るるもの皆色を変ず。粒化りゅうかして魚目に擬し、陶壺中とうこちゅう鉛封えんぷうす。酒中しゅちゅう神効しんこうあり。一りゅうの用、めい半日はんにちを出でず。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鹿島かじま一日、したはん半日ひなか。休み嫌ひの仙藏はん、なほも嫌ひの絲瓜へちまはん。」と定吉は、村の草刈童のよく唄ふ歌を高い聲で唄つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「そればっかしにかかりゃ半日ひんなかで建つやろまいか。皆で建てよまいか。そしたら私ゃおかゆ位毎日運んでやるし、姉やんとこ抛っときゃええわ。」
南北 (新字新仮名) / 横光利一(著)
すこしく眠るが如くにして、漸く本心に復したるを待って、或は湯を呑み薯を食するに其あじわいの言うべからざるの美を覚えて、且つ元気つきて、れより採りたる蕨蓬を選びわけて煮るには半日はんじつを費す。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
丁日ちょうびは呉服橋北町お番所の面々、半日はんび数寄屋橋すきやばし南町お番所詰めの面々が、秋口のひと月間、一日おきにこのお馬場へやって来て、朝のうちの半刻はんときずつ馬術を練るならわしなのです。