“綾羅錦繍”の読み方と例文
読み方割合
りょうらきんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綾羅錦繍りょうらきんしゅう触るるもの皆色を変ず。粒化りゅうかして魚目に擬し、陶壺中とうこちゅう鉛封えんぷうす。酒中しゅちゅう神効しんこうあり。一りゅうの用、めい半日はんにちを出でず。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
深窓の美姫びき紅閨こうけい艶姐えんそ綾羅錦繍りょうらきんしゅうたもとを揃えて、一種異様の勧工場、六六館の婦人慈善会は冬枯に時ならぬ梅桜桃李ばいおうとうりの花を咲かせて、暗香あんこう堂に馥郁ふくいくたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十六になる長女の茶々ちゃちゃをかしらに女の子のみ三人を連れたお市御料人は、それこそ、王昭君おうしょうくんの遠きへ行く日にも似るかなしき綾羅錦繍りょうらきんしゅうにつつまれて、五彩の傘輿さんよは列をなして北越の山をこえ
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)