“王昭君”の読み方と例文
読み方割合
おうしょうくん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源氏は「胡角一声霜後夢こかくいっせいそうごのゆめ」と王昭君おうしょうくんを歌った詩の句が口に上った。月光が明るくて、狭い家は奥の隅々すみずみまであらわに見えた。深夜の空が縁側の上にあった。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
伊藤は牙籌がちゅう一方の人物で、眼に一丁字なく、かつて応挙おうきょ王昭君おうしょうくんの幅を見て、「椿岳、これは八百屋やおやお七か」といたという奇抜な逸事を残したほどの無風流漢であった。
無学な鉱夫あがりの成金なりきんだなぞということから、胡砂こさふく異境にとついだ「王昭君おうしょうくん」のそれのように伝えられ、この結婚には、拾万円の仕度金が出たと、物質問題までがからんで
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)