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綾羅錦繍
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りょうらきんしゅう
ふりがな文庫
“
綾羅錦繍
(
りょうらきんしゅう
)” の例文
綾羅錦繍
(
りょうらきんしゅう
)
触るるもの皆色を変ず。
粒化
(
りゅうか
)
して魚目に擬し、
陶壺中
(
とうこちゅう
)
に
鉛封
(
えんぷう
)
す。
酒中
(
しゅちゅう
)
神効
(
しんこう
)
あり。一
粒
(
りゅう
)
の用、
命
(
めい
)
半日
(
はんにち
)
を出でず。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
深窓の
美姫
(
びき
)
、
紅閨
(
こうけい
)
の
艶姐
(
えんそ
)
、
綾羅錦繍
(
りょうらきんしゅう
)
の
袂
(
たもと
)
を揃えて、一種異様の勧工場、六六館の婦人慈善会は冬枯に時ならぬ
梅桜桃李
(
ばいおうとうり
)
の花を咲かせて、
暗香
(
あんこう
)
堂に
馥郁
(
ふくいく
)
たり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
十六になる長女の
茶々
(
ちゃちゃ
)
をかしらに女の子のみ三人を連れたお市御料人は、それこそ、
王昭君
(
おうしょうくん
)
の遠きへ行く日にも似るかなしき
綾羅錦繍
(
りょうらきんしゅう
)
につつまれて、五彩の
傘輿
(
さんよ
)
は列をなして北越の山をこえ
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賤
(
しず
)
が伏せ屋の見すぼらしい
母子
(
おやこ
)
が只の人でないと眼をつけられ、
綾羅錦繍
(
りょうらきんしゅう
)
の
裡
(
うち
)
に
侍
(
かし
)
ずかるる貴婦人がお里を怪しまるるそもそもの理由も、
亦
(
また
)
ここにあるのではありますまいか。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
どうだね、殊に親も兄弟も叔父叔母もない。ただ手足と、顔と、
綾羅錦繍
(
りょうらきんしゅう
)
と、三味線と
冷酒
(
ひやざけ
)
と踊とのみあって存する、あわれな
孤児
(
みなしご
)
をどうするんです、ねえ君、そこは
男子
(
おとこ
)
の意地だ。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
綾
漢検準1級
部首:⽷
14画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
錦
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
繍
漢検準1級
部首:⽷
17画
“綾羅”で始まる語句
綾羅
綾羅紗
綾羅珍什