“暗香”の読み方と例文
読み方割合
あんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深窓の美姫(びき)、紅閨(こうけい)の艶姐(えんそ)、綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)の袂(たもと)を揃えて、一種異様の勧工場、六六館の婦人慈善会は冬枯に時ならぬ梅桜桃李(ばいおうとうり)の花を咲かせて、暗香(あんこう)堂に馥郁(ふくいく)たり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一 暗香(あんこう)
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
時に一縷(いちる)の暗香(あんこう)ありて、垣の内より洩(も)れけるにぞ法師は鼻を蠢(うご)めかして、密に裡(うち)を差覗(さしのぞ)けば、美人は行水を使いしやらむ、浴衣涼しく引絡(ひきまと)い、人目のあらぬ処なれば、巻帯姿(まきおびすがた)繕わで端居(はしい)したる
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)