南北なんぼく
村では秋の収穫時が済んだ。夏から延ばされていた消防慰労会が、寺の本堂で催された。漸く一座に酒が廻った。 その時、突然一枚の唐紙が激しい音を立てて、内側へ倒れて来た。それと同時に、秋三と勘次の塊りは組み合ったまま本堂の中へ転り込んだ。一座の者 …
作品に特徴的な語句
われ しょう 他家ひと 殴打 はず 半日ひんなか 叩頭こうとう こら わし 縁起げん のが はま たる いか こわ ごう 殴打どや おだ 狼狽うろた くび なじ 贋病にせびょう 蹌踉よろ しゃが 何方どちら しか 光沢つや かぶ 利生りしょう 功徳くどく かえ かわや 反馳はんち かます 吝嗇りんしょく 周章あわ 唐紙からかみ 喧嘩けんか おど さえず 夜養よがい かす 幾宵いくよさ 恩酬おんしゅう ふる ほう かつ こぶし こしら 放逐ほうちく あさひ さら 柄杓ひしゃく かまち さお くぬぎ 此奴こいつ かあ 母屋おもや 汚点しみ 清溝しみぞ ようや 狡猾こうかつ ずる 眼窩がんか にら ろく けが すく ざる 筵戸むしろど かゆ 糸瓜へちま 美味うま さかな ふく 自家うち こけ 苗字みょうじ くず 藁条わらすじ 謀叛むほん へつら えら やが 辛辣しんらつ