“絲瓜”の読み方と例文
新字:糸瓜
読み方割合
へちま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絲瓜へちまの如く干枯ひからびて死んで仕舞つた。——提燈は未だに暗い軒下にぶらぶらしてゐる。余は寒い首を縮めて京都を南から北へ拔ける。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
鹿島かじま一日、したはん半日ひなか。休み嫌ひの仙藏はん、なほも嫌ひの絲瓜へちまはん。」と定吉は、村の草刈童のよく唄ふ歌を高い聲で唄つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「だつても絲瓜へちまもあるものか、あの小屋の中には、妙に氣に入らねえところがあるよ。兎に角、江戸つ子の見るものぢやねえ」