“干枯”の読み方と例文
読み方割合
ひから100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絲瓜へちまの如く干枯ひからびて死んで仕舞つた。——提燈は未だに暗い軒下にぶらぶらしてゐる。余は寒い首を縮めて京都を南から北へ拔ける。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
八百屋やおや干枯ひからびて積んであるものを買わず、足まめに近くに百姓家ひゃくしょうやがあれば自分で買いに行くがいい。かえって安価につくかも知れない。
味覚馬鹿 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
坂を登るのでいよいよ汗になった我々は、干枯ひからびたオレンジでかついやしていると、汽車の時間が追っているから早く自動車に乗れと催促される。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)