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絲瓜
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へちま
ふりがな文庫
“
絲瓜
(
へちま
)” の例文
新字:
糸瓜
絲瓜
(
へちま
)
の如く
干枯
(
ひから
)
びて死んで仕舞つた。——提燈は未だに暗い軒下にぶらぶらしてゐる。余は寒い首を縮めて京都を南から北へ拔ける。
京に着ける夕
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
鹿島
(
かじま
)
一日、
下
(
した
)
はん
半日
(
ひなか
)
。休み嫌ひの仙藏はん、なほも嫌ひの
絲瓜
(
へちま
)
はん。」と定吉は、村の草刈童のよく唄ふ歌を高い聲で唄つた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「だつても
絲瓜
(
へちま
)
もあるものか、あの小屋の中には、妙に氣に入らねえところがあるよ。兎に角、江戸つ子の見るものぢやねえ」
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
鈍痴漢
(
とんちんかん
)
の、
薄鈍
(
うすのろ
)
な
奴等
(
やつら
)
、
藥
(
くすり
)
も
絲瓜
(
へちま
)
も
有
(
あ
)
るものか、
馬鹿
(
ばか
)
な、
輕擧
(
かるはずみ
)
な!』ハヾトフと
郵便局長
(
いうびんきよくちやう
)
とは、
此
(
こ
)
の
權幕
(
けんまく
)
に
辟易
(
へきえき
)
して
戸口
(
とぐち
)
の
方
(
はう
)
に
狼狽
(
まご/\
)
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「平三郎は近頃半病人のやうだと言ひますよ。戀に眼が
昏
(
くら
)
んぢや、主從も
絲瓜
(
へちま
)
もなくなるわけでせう。その上二人は顏と顏が合つても、口を利かないほど仲が惡いさうで」
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「病院で
阿母
(
おかあ
)
さんに
貰
(
もろ
)
たんや、十二本貰たんを
絲瓜
(
へちま
)
はんと半ぼん分けにしたん。」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「
癒
(
なほ
)
る癒らんも、
絲瓜
(
へちま
)
もおまへん。癒つて見せうちふ氣一つだす。
病
(
やまひ
)
は。……」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
絲
部首:⽷
12画
瓜
漢検準1級
部首:⽠
6画
“絲”で始まる語句
絲
絲竹
絲卷
絲車
絲楯
絲經
絲屑
絲遊
絲徑
絲捌