甚麼どんな)” の例文
わたし人物じんぶつまつた想像さうざうはんしてたのにおどろいたとひます、甚麼どんなはんしてたか聞きたいものですが、ちと遠方ゑんぱうで今問合とひあはせるわけにもきません
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それといふのが、はじまりは嬢様ぢやうさまが、それ、馴染なじみ病人びやうにんには毎日まいにちかほはせるところから、愛相あいさうの一つも、あなたおいたみますかい、甚麼どんなでございます
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
甚麼どんな事ですか、出来る事なら、何でもやりましょう。」と言うと、「実はその、今日墓石を建てて貰った。ところがその戒名かいみょうの字が一字違っている。『本』という字が『木』になっている。 ...
□本居士 (新字新仮名) / 本田親二(著)
『いやわたくし貴方あなた朋友ほういうぢやいです。』と、イワン、デミトリチはまくらうちかほ愈〻いよ/\うづめてふた。『また甚麼どんな貴方あなた盡力じんりよくやうが駄目だめです、もう一ごんだつてわたくしくちひらかせること出來できません。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それ甚麼どんなはずみ相近あひちかづく事につたのであるか、どうも覚えませんけれど、いつかフレンドシツプが成立なりたつたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
にも見違みちがへるわけのものではないが図抜づぬけあまおほきいから一寸ちよツとがつかぬであつた、なんはたけでも、甚麼どんな履歴りれきのあるぬまでも、此位このくらゐひるはあらうとはおもはれぬ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此際このさいの千ゑんでもつたなら、甚麼どんなやくことかと。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)