如何様どんな)” の例文
旧字:如何樣
本当ほんとにお客様がみんな一番さんのようだと、下宿屋も如何様どんなに助かるか知れないッてね、始終しょっちゅう下でもお噂を申してるンでございますよ……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
四季刻々うつりかわる景色が如何様どんなに面白く珍らしく見えたであろう! 背戸せどやなぎ緑の糸をかけそめて枯葦の間からぽつぽつ薄紫の芽がふく頃となれば
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
要するに彼等はかろうじて大工の妾のふる巣にもぐり込んだ東京の喰いつめ者と多くの人に思われて居た。実際彼等は如何様どんな威張いばっても、東京の喰詰者であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
好加減いいかげんなチャラッポコをに受けて、仙台くんだり迄引張り出されて、独身ひとりでない事が知れた時にゃ、如何様どんな口惜くやしかったでしょう。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其の間に此処に一つ、彼処かしこに二つ、てのひらに載る程の白帆が走るともなく霞の奥にかくれ行く其の景色は、如何様どんなにゆかしくお光の心に覚えたであろう。それ夏が来る。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
東京界隈かいわいの農家が申合せて一切下肥を汲まぬとなったら、東京は如何様どんなに困るだろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
もううなると前途が見え透く。もう如何様どんな藻掻もがいたとて駄目だと思う。残念と思わぬではないが、思ったとて仕方がない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それから、最早如何様どんなに言っても学校には行かない。始終家で遊んで居る。一度「おっかあ、捨児すてごってどうするの」と聞いたが、母が心をいたむる様子を見てからは、もう何も聞かぬ。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
今日きょうは七月の三日です。七年前の丁度ちょうど今日は、ヤスナヤ、ポリヤナで御厚遇ごこうぐうけて居ました。其折お目にかゝった方々や色々の出来事を、私は如何様どんなにはっきりと記憶して居るでしょう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)