“なにさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何様68.4%
何樣31.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
問屋場の前の荷物の積み重ねてあるところは、何様(なにさま)かの家来らしい旅の客が栄吉をつかまえて、何か威(おど)し文句を並べている。半蔵はすぐにその意味を読んだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
久(ひさ)し振(ぶ)りの妾(せふ)が帰郷を聞(きゝ)て、親戚ども打寄(うちよ)りしが、母上よりは却(かへつ)て妾(せふ)の顔色の常ならぬに驚きて、何様(なにさま)尋常(じんじやう)にてはあらぬらし、医師を迎へよと口々に勧(すゝ)め呉れぬ。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
けれども、其(そ)の茶店(ちやみせ)の婆(ばあ)さんは正(しやう)のものです。現(げん)に、私(わたし)が通(とほ)り掛(がか)りに沼(ぬま)の汀(みぎは)の祠(ほこら)をさして、(あれは何樣(なにさま)の社(やしろ)でせう。)と尋(たづ)ねた時(とき)に、(賽(さい)の神樣(かみさま)だ。)と云(い)つて教(をし)へたものです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
やっとの事(こと)で、門閥家(もんばつか)の、良(よ)い領地有(りゃうちもち)の、年(とし)の若(わか)い、教育(けういく)も立派(りっぱ)な、何樣(なにさま)才徳(さいとく)の具足(ぐそく)した男(をとこ)は斯(か)うもありたいもの、と望(のぞ)まるゝ通(とほ)りに出來上(できあが)ってゐる婿(むこ)を搜(さが)して、供給(あてが)へば、見(み)ともない