“門閥家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんばつか80.0%
いゑがら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一人は、近国の門閥家もんばつかで、地方的に名望権威があって、我がままの出来る旦那だんな方。人に、鳥博士ととなえられる、聞こえた鳥類の研究家で。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
坂井さかゐ道具屋だうぐや素性すじやうつてゐた。出入でいり八百屋やほや阿爺おやぢはなしによると、坂井さかゐいへ舊幕きうばくころなんとかのかみ名乘なのつたもので、この界隈かいわいでは一番いちばんふる門閥家もんばつかなのださうである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
門閥家いゑがらなる我が薄井の聟とも言ひがたく嫁にもりがたし、よし恋にてもかぞかし、無き名なりせばなほさらのこと、今よりは構へて往来ゆききもし給ふな、稽古もいらぬ事なり
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)