“打寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちよ62.5%
うちより12.5%
うちよす12.5%
うちよつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土用波どようなみという高い波が風もないのに海岸に打寄うちよせるころになると、海水浴にているみやこの人たちも段々別荘をしめて帰ってゆくようになります。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
うけければ我が家に引込ひきこみ居たりしに玄柳方より呼びに來りしかば早速さつそく走り行き四人打寄うちより又々惡事の相談をなすにお常は聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御馴染甲斐おなじみがい打寄うちよす冠詞まくらことば前席ぜんせきから。ギッシリ詰る大入おおいりは、誠に僥倖当まぐれあたずみ。俵の縁語に評さえよきを。例の若林先生が。火鉢にあらぬ得意おはこの速記に。演舌しゃべるが儘を書取られしが。写るに速きは消炭けしずみも。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すくひしなり或時あるとき彼の四人打寄うちよつ耳語さゝやくやう又七こと是迄これまで種々しゆ/″\非道ひだうになすと雖も此家を出行いでゆく景色なし此上このうへは如何せんと相談さうだんしけるにおつねひざすゝめ是は毒藥どくやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)