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打寄
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うちよ
ふりがな文庫
“
打寄
(
うちよ
)” の例文
土用波
(
どようなみ
)
という高い波が風もないのに海岸に
打寄
(
うちよ
)
せる
頃
(
ころ
)
になると、海水浴に
来
(
き
)
ている
都
(
みやこ
)
の人たちも段々別荘をしめて帰ってゆくようになります。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りの
妾
(
せふ
)
が帰郷を
聞
(
きゝ
)
て、親戚ども
打寄
(
うちよ
)
りしが、母上よりは
却
(
かへつ
)
て
妾
(
せふ
)
の顔色の常ならぬに驚きて、
何様
(
なにさま
)
尋常
(
じんじやう
)
にてはあらぬらし、医師を迎へよと口々に
勧
(
すゝ
)
め呉れぬ。
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
其
(
その
)
下
(
した
)
は
疑
(
うたがひ
)
もなき
大洞窟
(
おほほらあな
)
で、
逆浪
(
ぎやくらう
)
怒濤
(
どたう
)
が
隙間
(
すきま
)
もなく
四邊
(
しへん
)
に
打寄
(
うちよ
)
するに
拘
(
かゝは
)
らず、
洞窟
(
ほらあな
)
の
中
(
なか
)
は
極
(
きわ
)
めて
靜謐
(
せいひつ
)
な
樣子
(
やうす
)
で、
吾等
(
われら
)
の
歩
(
あゆ
)
む
毎
(
たび
)
に、
其
(
その
)
跫音
(
あしおと
)
はボーン、ボーン、と
物凄
(
ものすご
)
く
響
(
ひゞ
)
き
渡
(
わた
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫
(
そ
)
れから
彼方
(
あちら
)
の貴女紳士が
打寄
(
うちよ
)
りダンシングとか
云
(
いっ
)
て踊りをして見せると
云
(
い
)
うのは毎度の事で、
扨
(
さて
)
行
(
いっ
)
て見た処が少しも
分
(
わか
)
らず、妙な風をして
男女
(
なんにょ
)
が座敷中を
飛廻
(
とびまわ
)
るその様子は
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
飛騨の
山人
(
やまびと
)
は
打寄
(
うちよ
)
って、この国特有の
畚
(
ふご
)
を作ることを案じ出した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
荒浪
(
あらなみ
)
の
鞺々
(
どう/\
)
と
打寄
(
うちよ
)
する
岬
(
みさき
)
の
一端
(
いつたん
)
には、
高
(
たか
)
き
旗竿
(
はたざほ
)
が
立
(
た
)
てられて、
一夜作
(
いちやづく
)
りの
世界
(
せかい
)
※國
(
ばんこく
)
の
旗
(
はた
)
は、
其
(
その
)
竿頭
(
かんとう
)
から
三方
(
さんぽう
)
に
引
(
ひ
)
かれた
綱
(
つな
)
に
結
(
むす
)
ばれて、
翩々
(
へんぺん
)
と
風
(
かぜ
)
に
靡
(
なび
)
く、
其
(
その
)
頂上
(
てつぺん
)
には
我
(
わ
)
が
譽
(
ほまれ
)
ある
日章旗
(
につしようき
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そうすると
暫
(
しば
)
らく
間
(
ま
)
をおいてまたあとの波が小山のように
打寄
(
うちよ
)
せて来ます。そして崩れた波はひどい勢いで砂の上に
這
(
は
)
い
上
(
あが
)
って、そこら
中
(
じゅう
)
を白い泡で敷きつめたようにしてしまうのです。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀