“鞺々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だう/\28.6%
とうとう28.6%
たう/\14.3%
どうどう14.3%
どう/\14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしてわが立てる脚下の大溪潭は、まさに是れ數十のらい、數十のたんを合せたるものと稱すべく、沈々として流れ來りたる碧き水の、忽ち河中の一大奇巖に逢ひて、鞺々だう/\澎湃はうはいの趣を盡したる
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
滝壺たきつぼすその流れの一筋として白絹の帯上げの結び目は、水沫みなわの如く奔騰して、そのみなかみの鞺々とうとうの音を忍ばせ、そこに大小三つほどの水玉模様がねて
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
夫の風の颯々さつ/\たる波の鞺々たう/\たる、若くは鳥の嚶々あう/\たる、伐木の丁々たる、奚ぞ詩人が因つて以て其声を擬すべき粉本ならずとせんや。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
町はずれの隧道とんねるを、常陸ひたちから入って磐城いわきに出た。大波小波鞺々どうどうと打寄する淋しい浜街道はまかいどうを少し往って、唯有とあ茶店さてんで車を下りた。奈古曾なこそ石碑せきひ刷物すりもの、松や貝の化石、画はがきなど売って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
荒浪あらなみ鞺々どう/\打寄うちよするみさき一端いつたんには、たか旗竿はたざほてられて、一夜作いちやづくりの世界せかい※國ばんこくはたは、その竿頭かんとうから三方さんぽうかれたつなむすばれて、翩々へんぺんかぜなびく、その頂上てつぺんにはほまれある日章旗につしようき