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鞺々
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とうとう
ふりがな文庫
“
鞺々
(
とうとう
)” の例文
滝壺
(
たきつぼ
)
の
裾
(
すそ
)
の流れの一筋として白絹の帯上げの結び目は、
水沫
(
みなわ
)
の如く奔騰して、そのみなかみの
鞺々
(
とうとう
)
の音を忍ばせ、そこに大小三つほどの水玉模様が
撥
(
は
)
ねて
雛妓
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
鞺々
(
とうとう
)
と流れる渓流に
脛
(
すね
)
を洗われながら、一人の若者が
鉤鈎
(
かぎばり
)
をつけた三尺ばかりの棒を巧みに
操
(
あやつ
)
ってぴらりぴらりと
閃
(
ひら
)
めく
山女
(
やまめ
)
を引ッかけては、見る見る間に
魚籠
(
びく
)
を
満
(
みた
)
していた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鞺
部首:⾰
20画
々
3画
“鞺”で始まる語句
鞺鞳
鞺
鞺鞺