“鞺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どう57.1%
28.6%
たう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巨人のついを下すや四たび、四たび目に巨人の足は、血を含む泥をて、木枯の天狗てんぐの杉を倒すが如く、あざみの花のゆらぐ中に、落雷もじよとばかりどうと横たわる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは延宝七年の春の二時やつすぎであった。前は一望さえぎる物もない藍碧らんぺきの海で、其の海の彼方かなたから寄せて来る波は、どんと大きな音をして堰堤に衝突とともに、雪のような飛沫をあげていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)