“鞺鞳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうとう50.0%
どうとう21.4%
たうたう7.1%
だうたうふ7.1%
だうたふ7.1%
どうどう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五、六丈の高さであろう、鞺鞳とうとうの響は近いだけに黒部本流の瀬の音も紛れない。瀑壺から溢れた水は、又低い瀑となって本流に躍り込んでいる。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そこでとしこそかないが源三もなんとなく心淋しいような感じがするので、川のそばの岩の上にしばし休んで、鞺鞳どうとうと流れる水のありさまを見ながら
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
染めて高らに艫のめぐり鞺鞳たうたうとして鳴り響く。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
むつくり起き上つて、鞺鞳だうたうふたる海潮音のやうに鳴りはためき、船は石と石との間に挟みつけられ、右巻左巻の大波小波の中で、押進あふしんの力を失ひ、漏斗ぢやうごの形をした中央の滅り込んだ波の底に落ちて
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
鞺鞳だうたふと窻うつくらさ。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
眠るは春の凪日和なぎびより、沖のこがらし吹っ立って、鞺鞳どうどうの浪すさまじき此処は堺の港まち、けの空とぶ綿雲の切間を、のぞく冬月の、影物凄き真夜中ごろ、くるわに近き裏町を黒羽二重くろはぶたえに朱色の下着
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)