“旗竿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたざお81.3%
はたさを6.3%
はたざほ6.3%
はたざを6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのくぐりからどうと、馬も人も、槍も鉄砲も、押し合って混み入ろうとした。旗竿はたざおは寝かして通った。この混雑をながめた部将は
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
那処あすこに遠くほん小楊枝こようじほどの棒が見えませう、あれが旗なので、浅黄あさぎに赤い柳条しまの模様まで昭然はつきり見えて、さうして旗竿はたさをさきとび宿とまつてゐるが手に取るやう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
荒浪あらなみ鞺々どう/\打寄うちよするみさき一端いつたんには、たか旗竿はたざほてられて、一夜作いちやづくりの世界せかい※國ばんこくはたは、その竿頭かんとうから三方さんぽうかれたつなむすばれて、翩々へんぺんかぜなびく、その頂上てつぺんにはほまれある日章旗につしようき
これをつながんとするにおほいなる旗竿はたざをたふさずしては如何いかんともなしがたし。これをたふさんは不祥ふしやうなりとて、あふいで評議ひやうぎ區々まち/\なり。沈光ちんくわうこれをわらつていはく、仔細しさいなしと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)