“演舌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんぜつ87.5%
しゃべ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わかり切った事に今更らしく理窟をつけ論文を書き演舌えんぜつをなす天下泰平の遊戯冗談もここに至って窮状むしろ憐れまずんばあらず。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おれには、そう舌は廻らない。君は能弁だ。第一単語を大変たくさん知ってる。それで演舌えんぜつが出来ないのは不思議だ」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御馴染甲斐おなじみがい打寄うちよす冠詞まくらことば前席ぜんせきから。ギッシリ詰る大入おおいりは、誠に僥倖当まぐれあたずみ。俵の縁語に評さえよきを。例の若林先生が。火鉢にあらぬ得意おはこの速記に。演舌しゃべるが儘を書取られしが。写るに速きは消炭けしずみも。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)