“えんぜつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
演説55.0%
演舌35.0%
艶絶5.0%
艶説5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この演説えんぜつが見物をいっせいにわらわした。子どもたちの黄色い声に親たちのにごった声も交じった。親方はかっさいを受けると、いよいよ図に乗ってべんつづけた。
「おれには、そう舌は廻らない。君は能弁だ。第一単語を大変たくさん知ってる。それで演舌えんぜつが出来ないのは不思議だ」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
激しく跣足はだしになり、片褄かたづまを引上ぐ、紋縮緬もんちりめん長襦袢ながじゅばん艶絶えんぜつなり。おやじの手をぐいとく。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
土地の人たちは、この森林帯の立派さを艶説えんぜつしているが、レイニーア火山や、ベエカア火山の、それに競べると、さほどの物ではない。
火と氷のシャスタ山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)