トップ
>
演舌
>
えんぜつ
ふりがな文庫
“
演舌
(
えんぜつ
)” の例文
わかり切った事に今更らしく理窟をつけ論文を書き
演舌
(
えんぜつ
)
をなす天下泰平の遊戯冗談もここに至って窮状
寧
(
むしろ
)
憐れまずんばあらず。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「おれには、そう舌は廻らない。君は能弁だ。第一単語を大変たくさん知ってる。それで
演舌
(
えんぜつ
)
が出来ないのは不思議だ」
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
原の真ン中へ出て行った小次郎は、そこに立つと、吉岡門下の四十名ばかりの者を、例の高慢な態度で見くだして、なにか
演舌
(
えんぜつ
)
しているらしいのである。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と声高らかに
演舌
(
えんぜつ
)
しました。
十字架観音
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
今日は晩に
演舌
(
えんぜつ
)
をするというので例になく立派なフロックを着て、洗濯し立ての
白襟
(
カラー
)
を
聳
(
そび
)
やかして、男振りを二割方上げて、「少し
後
(
おく
)
れまして」と落ちつき払って、挨拶をする。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「諸公!」と
拳
(
こぶし
)
を振って、
演舌
(
えんぜつ
)
した。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
骨を折って失敗するのは
愚
(
ぐ
)
だと悟ったから、近頃では宿命論者の立脚地から人と交際をしている。ただ困るのは
演舌
(
えんぜつ
)
と文章である。あいつは骨を折って準備をしないと失敗する。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
演
常用漢字
小5
部首:⽔
14画
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
“演”で始まる語句
演
演劇
演繹
演説
演戯
演芸
演習
演者
演繹的
演題