何樣どんな)” の例文
新字:何様
詰らんことなどは何樣どんなでも宜いと、詰らぬ事も出來ない癖に威張つて居るのは凡愚の常で、詰らぬ事まで能く出來て、而して謙遜して居らるゝのは聖賢の態である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
廓内なか大卷おほまきさんよりも奇麗だと皆がいふよ、お前が姉であつたら己れは何樣どんなに肩身が廣かろう、何處へゆくにも追從ついて行つて大威張りに威張るがな、一人も兄弟が無いから仕方が無い
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
廓内なか大卷おほまきさんよりも奇麗きれいだとみんながいふよ、おまへあねであつたられは何樣どんな肩身かたみひろかろう、何處どこへゆくにも追從ついつて大威張おほゐばりに威張ゐばるがな、一人ひとり兄弟けうだいいから仕方しかた
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)