第四階級の文学だいよんかいきゅうのぶんがく
文学も効用漸減法に支配されるものである。何と云っても文学を哺むに最も適した土地は貴族社会であった。寝て居て食える社会であった。閑人の社会に文学は生れる。けれども掘り返され掘り返されする内に、此の土地に投ぜられた資本及び労働に対する報酬は減っ …