トップ
>
何樣
>
どん
ふりがな文庫
“
何樣
(
どん
)” の例文
新字:
何様
此樣
(
こん
)
な時に、もし
家
(
うち
)
から誰か
迎
(
むかひ
)
に來て呉れたら、自分は
何樣
(
どん
)
なに
悦
(
うれ
)
しかツたか知れぬ。併し
其樣
(
そん
)
な事を幾ら考へてゐたツて無駄だ。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
も見ずに
迯行
(
にげゆき
)
しが殘りし二人は顏見合せ
怖
(
こは
)
い者見たしの
譬
(
たとへ
)
の如く
何樣
(
どん
)
な人やら
能
(
よく
)
見
(
み
)
んと思へば何分
恐
(
おそろ
)
しく小一町
手前
(
てまへ
)
に
彳
(
たゝず
)
みしが
連
(
つれ
)
の男は聲を
懸
(
かけ
)
寧
(
いつ
)
その事田町
通
(
とほ
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
空が瑠璃のやうに奇麗に
晴渡
(
はれわた
)
ツて、星が降るやうに
煌
(
きらめ
)
いている晩に、螢を追駈廻してゐるのは、
何樣
(
どん
)
なに愉快な事であツたらう。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
螢の薄光で、
微
(
ほのか
)
に見える其の姿は、
何樣
(
どん
)
なに
薄氣味
(
うすぎみ
)
惡く見えたろう。眼は妙に
爛
(
きら
)
ついてゐて、鼻は
尖
(
とが
)
ツて、そして
鬚
(
ひげ
)
は
銀
(
しろがね
)
のやうに光ツて、
胸頭
(
むなさき
)
を飾ツてゐた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
既に解剖した屍體をすら平氣で而も
巧
(
たくみ
)
に縫合はせる位であるから、其が
假
(
よし
)
何樣
(
どん
)
な屍體であツても、屍體を取扱ふことなどはカラ
無造作
(
むざうさ
)
で、鳥屋が鳥を絞めるだけ苦にもしない。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
「侮辱ぢやない、こりや事實だ。
尤
(
もつと
)
も女の眼から見たら男は馬鹿かも知れん。
何樣
(
どん
)
な男でも、丁度俺のやうに、弱い體でもツて一生懸命に働いて、強壯な女を
養
(
やしな
)
ツてゐるのだからな。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
樣
部首:⽊
15画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事