“胸頭”の読み方と例文
読み方割合
むなさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
由三は眼を瞑(つぶ)ツて、何んといふ纒(まとまり)のないことを考出した。「此うしてゐて何うなるのだ。」と謂ツたやうな佗しい感じが、輕く胸頭(むなさき)を緊付(しめつ)ける。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
失望(しつはう)と煩悶(はんもん)とがごツちやになツて耐(た)へず胸頭(むなさき)に押掛(おしか)ける………其の苦惱(くなう)、其の怨(うらみ)、誰に訴(うつた)へやうと思ツても訴へる對手(あひて)がない。喧嘩(けんくわ)は、獨(ひとり)だ。悪腕(わるあがき)を
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
螢の薄光で、微(ほのか)に見える其の姿は、何樣(どん)なに薄氣味(うすぎみ)惡く見えたろう。眼は妙に爛(きら)ついてゐて、鼻は尖(とが)ツて、そして鬚(ひげ)は銀(しろがね)のやうに光ツて、胸頭(むなさき)を飾ツてゐた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)