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胸頭
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むなさき
ふりがな文庫
“
胸頭
(
むなさき
)” の例文
由三は眼を
瞑
(
つぶ
)
ツて、何んといふ
纒
(
まとまり
)
のないことを考出した。「此うしてゐて何うなるのだ。」と謂ツたやうな佗しい感じが、輕く
胸頭
(
むなさき
)
を
緊付
(
しめつ
)
ける。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
失望
(
しつはう
)
と
煩悶
(
はんもん
)
とがごツちやになツて
耐
(
た
)
へず
胸頭
(
むなさき
)
に
押掛
(
おしか
)
ける………其の
苦惱
(
くなう
)
、其の
怨
(
うらみ
)
、誰に
訴
(
うつた
)
へやうと思ツても訴へる
對手
(
あひて
)
がない。
喧嘩
(
けんくわ
)
は、
獨
(
ひとり
)
だ。
悪腕
(
わるあがき
)
を
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
螢の薄光で、
微
(
ほのか
)
に見える其の姿は、
何樣
(
どん
)
なに
薄氣味
(
うすぎみ
)
惡く見えたろう。眼は妙に
爛
(
きら
)
ついてゐて、鼻は
尖
(
とが
)
ツて、そして
鬚
(
ひげ
)
は
銀
(
しろがね
)
のやうに光ツて、
胸頭
(
むなさき
)
を飾ツてゐた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“胸”で始まる語句
胸
胸倉
胸襟
胸算用
胸毛
胸板
胸騒
胸算
胸高
胸乳