“むなさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムナサキ
語句割合
胸先41.7%
胸前33.3%
胸頭12.5%
心前8.3%
鳩尾4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このごろ老人もようやくわすれんとしつつありしをきょうは耳新しく、その狂婦きょうふもなくなったとげられ、苦痛くつう記憶きおくをことごとく胸先むなさきびおこして
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「未だ帰りませんで……。」とそこへ窮屈さうに小さく坐つて、何時も叱られる胸前むなさきはだかりを取締て居る。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
失望しつはう煩悶はんもんとがごツちやになツてへず胸頭むなさき押掛おしかける………其の苦惱くなう、其のうらみ、誰にうつたへやうと思ツても訴へる對手あひてがない。喧嘩けんくわは、ひとりだ。悪腕わるあがき
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
とお録の心前むなさきに突附くれば、足下にうずくまりて
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幸兵衞夫婦は左右から長二の背中をのぞいて、互に顔を見合せると、お柳はたちま真蒼まっさおになって、苦しそうに両手を帯の間へ挿入さしいれ、鳩尾むなさきを強くす様子でありましたが、おさえきれぬか
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)