“みずおち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳩尾78.8%
水落9.1%
水月6.1%
心窩3.0%
鳩落3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍女七 はすの糸をつかねましたようですから、わにの牙が、脊筋と鳩尾みずおち噛合かみあいましても、薄紙一重ひとえ透きます内は、血にも肉にも障りません。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と当て、十三四とは思えぬこぶしの冴えに水月みずおちを詰められて、屈強の仲間がウムムと尻餅を突いた。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
王倫は、佩剣はいけんへ手をかけた。しかし抜けない。いやそれよりもはやく、豹子頭ひょうしとうのその青額あおびたいが、低くどんと、彼の心窩みずおちの辺へぶつかって来た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこでじゃがや、あねめが乳の下の鳩落みずおちな、蝮指まむしゆびあおい爪で、ぎりぎりときりんで、白い手足をもがもがと、黒髪をあおってもだえるのを見て、鳥ならばきながら、羽毛けばむしった処よの。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)