“みぞおち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳩尾87.3%
心窩3.6%
水月3.6%
水落1.8%
鳩尾骨1.8%
鳩骨1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腹の上で筋斗とんぼを切る、鳩尾みぞおちを蹴っ飛ばす、寝巻のすそ雉猫きじねこを押し込むという乱暴狼籍ろうぜき
宇津谷峠の雨宿りに、癪で苦しむ旅人の鳩尾みぞおち水月すいげつへ鍼を打ち、五十両という金を奪って逃げるという筋。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
俺もがらになくしんみりした気持になって、波江の心にちょっとふれてみたく、その心窩みぞおちを擽ってやったのである。
然し、最後になおちょっと元気をつけておいてやる必要もあるし、心窩みぞおちのあたりを擽ってやりたくもなったので——眠いんですか、それとも、瞼が重たいんですか。
平馬を、水月みぞおちに一本入れて、その場に絶気ぜっきさせた雪之丞が、稲塚の方へ突進して行ったときには、もう三町も先きを、黒い影が、風のように、煙のように駆け去っているのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
おせいは水月みぞおちに切りこむようにこみ上げてくる痛みを、帯の間に手をさしこんでじっと押えた。父はおせいのあまりに思い入った様子に思わずためらって、しばらくは言葉をつぐこともできなかった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
水落みぞおちのあたりをすっと氷の棒でも通るような心持ちがすると、のどの所はもう泣きかけていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
葉子はもうそれを止めようとはしなかった。自分ですら声を出して泣いてみたいような衝動をつき返しつき返し水落みぞおちの所に感じながら、火鉢の中を見入ったまま細かく震えていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
喜「ン畜生変な物を飲ましやアがって、横ッぱらえぐるように、鳩尾骨みぞおち穿ほじるような、ウヽ、あゝ痛え」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
四隣あたりに人無きを見済まして乙女の背後より追ひ縋り、足音を聞いて振り返る処を、抜く手を見せず袈裟掛けさがけに斬り倒ふし、衣服を剥ぎて胸をあらはし、小束こづか逆手さかでに持ちて鳩骨みぞおちを切り開き
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)