心窩みぞおち)” の例文
俺もがらになくしんみりした気持になって、波江の心にちょっとふれてみたく、その心窩みぞおちを擽ってやったのである。すると——
階段の踏石ふみいししりに冷たく、二人は近来まれな空腹を感じる。欠伸あくびをしたり、心窩みぞおち握拳にぎりこぶしで叩いたりして、その激しさを訴える。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
然し、最後になおちょっと元気をつけておいてやる必要もあるし、心窩みぞおちのあたりを擽ってやりたくもなったので——眠いんですか、それとも、瞼が重たいんですか。