“くらげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クラゲ
語句割合
海月67.6%
水母27.5%
水月2.9%
海月魚1.0%
海象1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の手の指でつまんで棄てようとするとそれが右の腕にへばりつく。へばりついた所が海月くらげの糸にでもさわったように痛がゆくなる。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
二つの落下傘が、あとになり先になり、巨大な水母くらげの様に、フワリフワリと落ちて来る光景は、世にもすばらしい見ものであった。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
水月くらげのやうに音もなくけ入るであらう。
メランコリア (新字旧仮名) / 三富朽葉(著)
波に打上げられた海月魚くらげが、硝子が熔けたように砂のうえに死んでいた。その下等動物を、私は初めて見た。その中には二三びきの小魚を食っているのもあった。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
譎漢共ごろつきかんども!」スメールがつぶやいた、「どうして、彼等が皆ここに居るんだろう! 海象くらげのような頬鬚の生えてるあの小さな見世物師を除いて皆だ」