“くらげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クラゲ
語句割合
海月72.3%
水母24.5%
水月1.1%
海月魚1.1%
海象1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
音が味を助けるとか、音響が味の重きをなしているものには、魚の卵などのほかに、海月くらげ木耳きくらげ、かき餅、煎餅せんべい沢庵たくあんなど。
数の子は音を食うもの (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
船の周囲には、たくさんの小海蝦こえびと共に、無数の小さな海月くらげやうみうしなどが集まって来ているので、鯨のみえるという見込みはもう十分である。
ト、海月くらげの骨を得し心地して、その翌日あけのひ朝未明あさまだきより立ち出で、教へられし路を辿たどりて、木賊とくさが原に来て見るに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
陸の動物では先づ螢、海の動物では一二の原生動物、水母くらげ、きいとぷてらす、海螢、蝦、螢烏賊、裸鰯位なものだ。
光る生物 (旧字旧仮名) / 神田左京(著)
末遠いパノラマのなかで、花火は星水母くらげほどのさやけさに光っては消えた。海は暮れかけていたが、その方はまだ明るみが残っていた。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
薔薇のような紅い地色に黄の小菊の花弁を散らしたような肉体を持つ魔性の生物は、渚に泳ぎ寄る水母くらげのように、収縮と拡張の二運動を律動的に繰返すのだ。
恋愛曲線 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
そのくせ指頭に挾んだら隠れる位の小さな薄さで、また水月くらげのような柔かさを具えていた。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そしてその指先がふと、水月くらげのような耳垂みみたぼを挾んだ時、山田ははっと胸に大きな衝動を感じた。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
波に打上げられた海月魚くらげが、硝子が熔けたように砂のうえに死んでいた。その下等動物を、私は初めて見た。その中には二三びきの小魚を食っているのもあった。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
譎漢共ごろつきかんども!」スメールがつぶやいた、「どうして、彼等が皆ここに居るんだろう! 海象くらげのような頬鬚の生えてるあの小さな見世物師を除いて皆だ」