“鎔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
65.4%
とか19.2%
とろ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは別の話として、鉄成分の宇宙塵の中で大きいものは、けて鉄の小球となり、燃え切らないで地表まで達する。これが流星球である。
比較科学論 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
彼の全体は燃質にして組織せられたり、火気に接すればたちまち熖となる、その熖となるや鉄もとかすなり、金も鎔すなり、石も鎔すなり、かわらも鎔すなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
亢奮こうふん! 亢奮! 亢奮! である。それは責任を感じない。また咎められる心配もない。衆口しゅうこう金をとろかすというが、群衆心理がそれであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)