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鎔
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とか
ふりがな文庫
“
鎔
(
とか
)” の例文
彼の全体は燃質にして組織せられたり、火気に接すれば
乍
(
たちま
)
ち熖となる、その熖となるや鉄も
鎔
(
とか
)
すなり、金も鎔すなり、石も鎔すなり、
瓦
(
かわら
)
も鎔すなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
国銅を尽して象を
鎔
(
とか
)
し、大山を削りて以て堂を構へ、広く
法界
(
ほつかい
)
に及ぼして朕が
智識
(
ちしき
)
となす、
遂
(
つひ
)
に同じく
利益
(
りやく
)
を
蒙
(
かうむ
)
りて共に
菩提
(
ぼだい
)
を致さしめん、
夫
(
そ
)
れ天下の富を
有
(
も
)
つ者は朕なり
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
そうして、その日光を得られれば、私には冷たい大理石に生命をあたえ、響きある青銅を輝く温かい火で
鎔
(
とか
)
すことが出来るのです。——やあ、お前さんの手がわたしに触れましたね。
世界怪談名作集:14 ラザルス
(新字新仮名)
/
レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ
(著)
杯盤
(
はいばん
)
を片附けた、柳橋の清川の大廣間、二十幾基の大燭臺に八方から照されて、男女十幾人の一座は、文句も不平も、大きな歡喜の
坩堝
(
るつぼ
)
の中に
鎔
(
とか
)
し込んで、唯もう、他愛もなく、無抵抗に
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
杯盤
(
はいばん
)
を片付けた、柳橋の清川の大広間、二十幾基の大
燭台
(
しょくだい
)
に八方から照されて、男女十幾人の一座は、文句も不平も、大きな歓喜の
坩堝
(
るつぼ
)
の中に
鎔
(
とか
)
し込んで、ただもう、他愛もなく、無抵抗に
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎔
漢検準1級
部首:⾦
18画
“鎔”を含む語句
鎔合
鎔炉
鎔鉱炉
鎔岩
赤熱鎔岩
鎔和
鎔坩
鎔岩丘
鎔岩塔
鎔岩流
鎔岩流出
鎔接
鎔融状
鎔融状態
鎔解爐
鎔鐵爐