“鎔炉”の読み方と例文
読み方割合
ようろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に彼は実験を以て大問題を提出せられ、実験を以てこれに答えしめられたのである。故にヨブ記全体にける血がかよっている。火と燃ゆる人生の鎔炉ようろに、鉄は鍛えられんとするのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
うだ。それは頭蓋骨の顱頂ろちやうのまるさに似て居る。さう言へば、その月の全体の形も頭蓋骨に似て居る。白銀しろがねの頭蓋骨だ。研ぎすました、或は今鎔炉ようろからとり出したばかりの白銀の頭蓋骨だ。
そしてそのこね上げがすむと彼は青銅の鎔炉ようろにかかっていた。