“鎔炉(ようろ)” の例文
実に彼は実験を以て大問題を提出せられ、実験を以てこれに答えしめられたのである。故にヨブ記全体に活(い)ける血が通(かよ)っている。火と燃ゆる人生の鎔炉(ようろ)に、鉄は鍛えられんとするのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
然(さ)うだ。それは頭蓋骨の顱頂(ろちやう)のまるさに似て居る。さう言へば、その月の全体の形も頭蓋骨に似て居る。白銀(しろがね)の頭蓋骨だ。研ぎすました、或は今鎔炉(ようろ)からとり出したばかりの白銀の頭蓋骨だ。
そしてそのこね上げがすむと彼は青銅の鎔炉(ようろ)にかかっていた。