“鎔鉱炉”の読み方と例文
読み方割合
ようこうろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは内、国家を統一し、外、国力をから天竺てんじくにまでも示し、日本が世界の美の鎔鉱炉ようこうろであることを千幾百年の古しえ、世に示そうとされたのである。
美の日本的源泉 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
その上に土をかぶせてあなをあけ、その孔から或る薬液を注ぎ込んで火をつければ、それだけで立派に製錬が出来るので、あの厖大ぼうだい鎔鉱炉ようこうろなどを造るのは全く馬鹿気た話だ
千里眼その他 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
鎔鉱炉ようこうろ平炉へいろから流れ出すドロドロの鉄の火の滝。ベセマー炉から中空なかぞらに吹上げる火のと、高熱瓦斯ガスの大光焔。入れ代り立代り開く大汽鑵ボイラー焚口たきぐち。移動する白熱の大鉄塊。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)