“ようこうろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熔鉱炉57.1%
溶鉱炉21.4%
鎔鉱炉21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日、出がけに云われた兄の言葉も、世間も、武士道も、そんな意識は一切、恋の熔鉱炉ようこうろへ流れ込めば燃える単一な情炎の色よりほか何物でもない。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足がすなへつくやいなや、まるでゆきけるように、ちぢまってひらべったくなって、まもなく溶鉱炉ようこうろから出たどうしるのように、すな砂利じゃりの上にひろがり、しばらくは鳥の形が、すなについているのでしたが
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その上に土をかぶせてあなをあけ、その孔から或る薬液を注ぎ込んで火をつければ、それだけで立派に製錬が出来るので、あの厖大ぼうだい鎔鉱炉ようこうろなどを造るのは全く馬鹿気た話だ
千里眼その他 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)