“焚口”の読み方と例文
読み方割合
たきぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、ね上がる。寝台の鉄具かなぐにぶつかる。椅子いすにぶつかる。暖炉だんろにぶつかる。そこで彼は、勢いよく焚口たきぐちの仕切り戸をける。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
誰も彼も石のように黙っている、懲役人のようにむっつりとして重苦しく焜炉こんろ焚口たきぐちのぞいたり屑灰をき出したりしている、絶対に沈黙の労働なのだ
蛮人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
風呂の焚口たきぐちの所に行くと、造作に使つた木材の余りがそのまゝになつてゐるのを思ひ出して焚きつけの分と燃料用の太いのとを撰り分けて置くと云つた案配である。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)