“たきぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焚口64.3%
滝口35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂の焚口たきぐちの所に行くと、造作に使つた木材の余りがそのまゝになつてゐるのを思ひ出して焚きつけの分と燃料用の太いのとを撰り分けて置くと云つた案配である。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
鎔鉱炉ようこうろ平炉へいろから流れ出すドロドロの鉄の火の滝。ベセマー炉から中空なかぞらに吹上げる火のと、高熱瓦斯ガスの大光焔。入れ代り立代り開く大汽鑵ボイラー焚口たきぐち。移動する白熱の大鉄塊。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
このほか平等院、北の院などの強僧も加わり、武士には渡辺わたなべはぶく、播磨の次郎じろうさずくきおう滝口たきぐちなどその勢合せて千五百余人、眉宇に決意を秘めて三井寺を出発したのであった。
滝口たきぐちに灯を呼ぶ声や春の雨
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)