“亢奮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうふん98.3%
かうふん1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分自身の話に亢奮こうふんしたらしく眼は輝いて頬に血の気が上り、先刻のような寒そうな悒鬱ゆううつなようすは、どこにも残っていなかった。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
既に人生に疲弊したようなこの孤独な作家を急に若返らせでもさせたような、異様な亢奮こうふんを与えずにはおかなかったように見えた。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
亢奮かうふんしたせいか、少しばかり直りかけた田舎訛いなかなまりが、すっかり生地きじを出してしまいます。
判官三郎の正体 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)