“亢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たか50.0%
たかぶ32.1%
こう10.7%
かう3.6%
たかぶら3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両手を後に組んで、白い顔をしゃんとこっちへ向けて、怒った気のたかぶりが現れたままの瞬きをして、入って行く宏子を見た。宏子は
海流 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
恐るれば福を致し、或は侮り、或はたかぶれば災を致すのは、何事に於ても必ず然様有る可き道理である。古人は決して我等に虚言うそを語つて居らぬ。
震は亨る (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それが結婚する前から彼女の内に潜伏していたらしい病気をだんだんこうじさせて行った。菜穂子は目に見えてせ出した。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
(三六)かうきよき、(三七)かたちそむいきほひきんずれば、すなはおのづかめにけんのみいまりやうてう相攻あひせむ。輕兵けいへい鋭卒えいそつかならそとき、(三八)老弱らうじやくうちつかれん。
(澄江が俺の意に従わぬのも、主水があるからだ!)と、主水に対する憎悪の念が、彼をほとんど狂気状態にまで、導きたかぶらせ追いやるのであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)