“水月”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すいげつ33.3%
みぞおち22.2%
くらげ11.1%
すゐげつ11.1%
みずおち11.1%
みづおち11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“水月”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
宇津谷峠の雨宿りに、癪で苦しむ旅人の鳩尾みぞおち水月すいげつへ鍼を打ち、五十両という金を奪って逃げるという筋。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
剣は手にしないが、その体置きの眼のくばりが、そっくり法にかなった自源流じげんりゅう水月すいげつの構相――。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
平馬を、水月みぞおちに一本入れて、その場に絶気ぜっきさせた雪之丞が、稲塚の方へ突進して行ったときには、もう三町も先きを、黒い影が、風のように、煙のように駆け去っているのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
おせいは水月みぞおちに切りこむようにこみ上げてくる痛みを、帯の間に手をさしこんでじっと押えた。父はおせいのあまりに思い入った様子に思わずためらって、しばらくは言葉をつぐこともできなかった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そしてその指先がふと、水月くらげのような耳垂みみたぼを挾んだ時、山田ははっと胸に大きな衝動を感じた。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そのくせ指頭に挾んだら隠れる位の小さな薄さで、また水月くらげのような柔かさを具えていた。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
承塵しようぢん水月すゐげつのかげのぼるとき鼠は居りきつらだして
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
と当て、十三四とは思えぬこぶしの冴えに水月みずおちを詰められて、屈強の仲間がウムムと尻餅を突いた。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
口中にも、眼瞼にも、喉にも、胸にも、何んの變化もなく、尚ほ念入りに見た耳の穴にも、水月みづおちにも、變死らしい樣子は少しもありません。