“躊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ためら58.3%
ため30.6%
2.8%
たじろ2.8%
ひる2.8%
まよ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあ帰ってからゆっくりと思って、今日見つけた家の少し混み入った条件を行一が話しためらっていると、姑はおっかぶせるように
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
私は門のところにためらひ、芝生しばふの上にためらつた。鋪石道を往きかへりした。硝子戸ガラスど鎧戸よろひどしまつてゐて内部を見ることは出來なかつた。
日影なおあぶずりのゆたうころ、川口の浅瀬を村の若者二人、はだか馬にまたがりて静かにあゆます、画めきたるを見ることもあり。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と、たじろぎはじめた成戸六松の顔を、相変らず、左枝は死んだような表情で見詰めている。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「ハイ、私は自分のへやで、ジョオコンダ(聖バーナード犬の名)の掃除をいたしておりました」とセレナ夫人はひるまずに答えてから
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
男は駅の前の往来を左に取って一町ばかり歩いたがとある小料理屋見たいな家の暖簾のれんくぐった。そしてそこのおかみと何か一言二言話してからまよっている私を呼んだ。