“胸乳”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
むなぢ64.3%
むなち21.4%
ちち14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝ちて相問うことを得ず、天鈿女あまのうずめすなわちその胸乳むなぢあらわにかきいでて、裳帯もひもを臍の下におしたれて
女中が声をかけたのも聞えなかったものか、吃驚びっくりして、美しい胸乳むなぢを隠したが、自分はこれから帰る、と声をひそめて云った。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
真子まなごなす御神の子等は、木綿ゆうあさね髪らし、胸乳むなぢをしあらはし出だし、裳緒もひもをばほとに押し垂れ、歌ひ舞ひ仕へまつらふ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
診察用の夜具の上に仰臥ぎょうがしているその女は、小袖の衿で胸乳むなぢを隠したまま、はだかっている下半身には気もつかないようすで、いかにも満ち足りたように、静かな深い呼吸をしていた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
胸乳むなぢのたっぷりした重さ、腰まわりのいっぱいな緊張感、痛いほど張った太腿ふともも
寒橋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
あめ鈿女うずめすなわちその胸乳むなちを露わし裳帯もひもを臍の下に抑えて向い立つと、さしもの高鼻たちまち参ったと『日本紀』二の巻に出づ。
さて天鈿女あまのうずめは、目人にすぐれたる者なれば、選ばれ往きて胸乳むなちを露わし、裳帯ものひもを臍下に垂れ、笑うて向い立ち、猿田彦と問答を遂げたとあるは、女の出すまじき所を見せて、猿田彦の見毒を制服したのだ。
あぶらぎる 胸乳むなちあら
雅楽頭は滝尾をそばにひきつけ、給仕をさせながら、女のやわらかくくびれたあごでたり、着物の上から胸乳ちちを押えたりした。
おくみは仰向けに寝て、薄い掛け夜具を胸乳ちちのところまで掛け、両手は軽くその端をつかんでいた。