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薄氣味
読み方 | 割合 |
うすきみ | 71.4% |
うすぎみ | 28.6% |
地震めつたになし。しかし、
其のぐら/\と
來る
時は、
家々に
老若男女、
聲を
立てて、
世なほし、
世なほし、
世なほしと
唱ふ。
何とも
陰氣にて
薄氣味惡し。
晝は
木の
洞穴や
岩の
隙き
間などにひそんでゐますが、
夜になると
飛び
出して、
大きな
目玉をぎょろ/\させて
鼠などをさらつてあるき、
薄氣味の
惡い
聲で「ほう、ほう」と、
鳴きます。
A それや
君、
少しは
薄氣味わるくなるだらうぢやないか。
只つた十八
萬五千七百九十九
枚の
年始状が
大隈邸に
運びこまれてさへ
新聞種になるんだもの。
螢の薄光で、
微に見える其の姿は、
何樣なに
薄氣味惡く見えたろう。眼は妙に
爛ついてゐて、鼻は
尖ツて、そして
鬚は
銀のやうに光ツて、
胸頭を飾ツてゐた。