“うすぎみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄氣味66.7%
薄気味33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
A  それやきみすこしは薄氣味うすぎみわるくなるだらうぢやないか。つた十八まん五千七百九十九まい年始状ねんしじやう大隈邸おほくまていはこびこまれてさへ新聞種しんぶんだねになるんだもの。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
螢の薄光で、ほのかに見える其の姿は、何樣どんなに薄氣味うすぎみ惡く見えたろう。眼は妙にきらついてゐて、鼻はとがツて、そしてひげしろがねのやうに光ツて、胸頭むなさきを飾ツてゐた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
薄氣味うすぎみ惡くはある、淋しくはある、足はつかれて來る、眠くはある。加之それになかまでいて來るといふのだから、それで自分が何樣なに困りきツたかといふ事がわかる。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
心はもう臆病風に取ツかれてゐるので道端みちばたの草が、ザワザワと謂ツても自分はひやりツとして縮上る。うするとまた、薄氣味うすぎみの惡い事ばかりが、心に浮んでならない。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そして向う河岸一帯は百本くいの方から掛けて、ずっとこう薄気味うすぎみの悪いような所で、物の本や、講釈などの舞台にくありそうな淋しい所であった。